重大欠陥を効率よく検出するレビュー手法の提案と有効性の実験報告 ~「レビューの繰り返し」と「振り返り」が生み出す品質効果~
ダウンロード数: 252回
年度 : 2013年
発表場所 : SQiPシンポジウム
執筆者 :
豊泉 大介(ベックマン・コールター)
、山口 友紀(MHIエアロスペースシステムズ)
、木村 敏康(日立製作所 インフラ システム社)
、吉田 憲人(インテック)
、佐々木 明(インテック)
、外山 泰久(リンクレア)
紹介文 :
上流工程でのレビューが品質に良い影響を与えることは知られているものの、効果的なレビューを行うことでは簡単ではありません。
本発表では、レビューの方式を工夫することで、所要時間を維持したまま、重大欠陥の検出や知識の移転の度合いを高める方法を示しています。他のレビュー技法との比較も、わかりやすく説明されています。
上流工程でのレビューが品質に良い影響を与えることは知られているものの、効果的なレビューを行うことでは簡単ではありません。
本発表では、レビューの方式を工夫することで、所要時間を維持したまま、重大欠陥の検出や知識の移転の度合いを高める方法を示しています。他のレビュー技法との比較も、わかりやすく説明されています。
概要 :
ソフトウェア 開発工程においてレビューを行うことは品質向上のために必要不可欠であるが、実際には開発予算、納期等の制約で、レビュー工数や回数は縮小傾向にある。またその限られた工数で行ったレビューでは、納得のいく欠陥の検出に至らないケースが存在する。そこで我々は、限られた工数でより効果的に重大欠陥を検出できるレビュー手法を検討した。研究の結果、「継続的に複数回」かつ「目標とする欠陥のレビュー観点を柔軟に変えながら」実施す る手法(本稿では CR : ContinuousReviewと呼ぶ)が、レビュー工数(コスト)面においても重大欠陥の検出においても効果があると考えた。成果物完成後に狙いを定めず1回だけ実施するレビューと、CRとに比較実験を行い、欠陥の検出に対してCRの方が定量的かつ定性的においても効果があることがわかった。本稿では、CRの紹介とその実験結果を評価、および今後の課題について報告する。
ソフトウェア 開発工程においてレビューを行うことは品質向上のために必要不可欠であるが、実際には開発予算、納期等の制約で、レビュー工数や回数は縮小傾向にある。またその限られた工数で行ったレビューでは、納得のいく欠陥の検出に至らないケースが存在する。そこで我々は、限られた工数でより効果的に重大欠陥を検出できるレビュー手法を検討した。研究の結果、「継続的に複数回」かつ「目標とする欠陥のレビュー観点を柔軟に変えながら」実施す る手法(本稿では CR : ContinuousReviewと呼ぶ)が、レビュー工数(コスト)面においても重大欠陥の検出においても効果があると考えた。成果物完成後に狙いを定めず1回だけ実施するレビューと、CRとに比較実験を行い、欠陥の検出に対してCRの方が定量的かつ定性的においても効果があることがわかった。本稿では、CRの紹介とその実験結果を評価、および今後の課題について報告する。