テスト実施状況の可視化方法の提案と実践
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年度 : 2012年  
発表場所 : SQiPシンポジウム
紹介文 :
テストの実施状況を把握するのは何のためでしょうか。テストに関わる者の立場が違えば、必要とする情報も異なります。
本発表では、テスト管理者・テスト実施者・ソフトウェア開発者が、それぞれどんな情報が必要かを整理し、テスト管理上で有効な分析ビューを定義した事例をしています。
概要 :
近年ソフトウェアが大規模化・複雑化してきている。一方で、開発期間は短縮される傾向にあ
り、短い期間で品質の高いソフトウェアを開発することが望まれてきている。その中で、ソフトウェア開発の最終工程であるテストの重要性もますます高くなってきている[1][2]。大規模なソフトウェア開発の場合、数万を超えるテスト項目を扱い、数十万回のテストを実施することもある。
その中で、テストの実施を管理し、テストの合否を明確にしておくことが、ソフトウェアの品質を保証する上でも必要となる。
ソフトウェアの品質問題や進捗の遅延を防ぐためにテストを管理する上で重要なことは、(1)テストの実施状況を確認し、(2)テストの実施状況から進捗や品質に関する問題を特定する。そして(3)特定した問題に対して適切な対策をおこなうことである。これら(1)~(3)はすべて必要な要素であるが、 (2)、(3)には(1)の実施状況の確認が必須である。そのために、本稿ではテストの実施状況を把握するための方法に着目し、テスト実施状況を可視化できる方法を提案する。
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