技術者のスキル向上につながるピア・レビューに進化させる仕組み
ダウンロード数: 299回
年度 : 2012年
発表場所 : SQiPシンポジウム
紹介文 :
品質向上に対して「トレーニング指向アプローチ」を取ってきたにもかかわらず、若手が育っていない感がありました。その原因は、「スキル向上につながらないレビュー」が多かったためでした。
レビューによってスキルが向上するのはレビューが「疑似体験」になっている場合です。本報告では、レビューを「疑似体験の場」にするために行ったトレーニング・ツール・支援について語られています。
品質向上に対して「トレーニング指向アプローチ」を取ってきたにもかかわらず、若手が育っていない感がありました。その原因は、「スキル向上につながらないレビュー」が多かったためでした。
レビューによってスキルが向上するのはレビューが「疑似体験」になっている場合です。本報告では、レビューを「疑似体験の場」にするために行ったトレーニング・ツール・支援について語られています。
概要 :
過去に取り組んできたトップダウンでのプロセス改善は、やらされ感のもと形式的・表面的な活動に陥ってしまった(失敗経験)。その過程で、プロセス改善の本質が“人を育てること”にあると気づき、“人を育てる”ことを第一義とした「トレーニング指向アプローチ」によるプロセス改善に取り組み、徐々に品質も向上してきた。しかし、その理念に立ち返り「それで人は育ったのか?」と自問すると、若手技術者が日々の業務を通して思うように育っていないように感じられた。
経験上、チームで技術要素を取り扱う活動にこそ、日々の業務の中でスキルが向上し、人が育つ鍵があるはずと考え、ピア・レビュー活動に着目・調査したところ、「レビューは十分に実施しているにも関わらずスキルが向上していない」という予想外の状況に陥っていた。従って、ピア・レビューの量ではなく、質・取り組み方(内容)に問題があると考えた。
そもそも、「ピア・レビューによってスキルが向上する」というのは、“なんとなく”という感覚的な論理であり、明確な根拠を持っていなかった。そこで、まず、「レビューによってスキル向上ができる」メカニズム(根拠)を明確にし、次に、そのメカニズムを活かしたレビューを現場で実践するための仕組みを構築する方式で取り組んだ。
本発表では、ピア・レビューを通して“人が育つ”メカニズム、それに基づいて構築した仕組みとその効果を紹介する。
過去に取り組んできたトップダウンでのプロセス改善は、やらされ感のもと形式的・表面的な活動に陥ってしまった(失敗経験)。その過程で、プロセス改善の本質が“人を育てること”にあると気づき、“人を育てる”ことを第一義とした「トレーニング指向アプローチ」によるプロセス改善に取り組み、徐々に品質も向上してきた。しかし、その理念に立ち返り「それで人は育ったのか?」と自問すると、若手技術者が日々の業務を通して思うように育っていないように感じられた。
経験上、チームで技術要素を取り扱う活動にこそ、日々の業務の中でスキルが向上し、人が育つ鍵があるはずと考え、ピア・レビュー活動に着目・調査したところ、「レビューは十分に実施しているにも関わらずスキルが向上していない」という予想外の状況に陥っていた。従って、ピア・レビューの量ではなく、質・取り組み方(内容)に問題があると考えた。
そもそも、「ピア・レビューによってスキルが向上する」というのは、“なんとなく”という感覚的な論理であり、明確な根拠を持っていなかった。そこで、まず、「レビューによってスキル向上ができる」メカニズム(根拠)を明確にし、次に、そのメカニズムを活かしたレビューを現場で実践するための仕組みを構築する方式で取り組んだ。
本発表では、ピア・レビューを通して“人が育つ”メカニズム、それに基づいて構築した仕組みとその効果を紹介する。