チケット駆動型進捗管理システムによるカーナビゲーション開発管理の効率化
ダウンロード数: 887回
年度 : 2012年
発表場所 : SQiPシンポジウム
執筆者 :
藏本 英彦(デンソー)
紹介文 :
開発規模の増大、開発期間の短縮、仕様変更への柔軟な対応を目的に、チケット駆動型開発を取り入れた事例です。新たな開発プロセスを導入した際に、プロセスの理解度向上を図る取り組みも併せて紹介されています。
開発規模の増大、開発期間の短縮、仕様変更への柔軟な対応を目的に、チケット駆動型開発を取り入れた事例です。新たな開発プロセスを導入した際に、プロセスの理解度向上を図る取り組みも併せて紹介されています。
概要 :
我々が開発しているカーナビゲーションは、ソフトウェアの開発規模が1000万行を超え、1000人以上が関わる大規模製品となっている。開発を取り巻く環境として、短納期開発、低コスト、仕様が固まらないなどの外部要因を抱えおり、要件変更が頻繁に起こる。これは従来の製品開発で適用されているウォーターフォール型開発では、手戻りを発生させる要因となる。
要件変更が頻繁に起こる開発でも、手戻りの影響を減らす新たなプロセスの構築が必要であると考えた。そこで、変更にすばやく適応することに主眼をおくアジャイルソフトウェア開発に着目した。一般的にコミュニケーションを重視するアジャイル開発は、大規模開発には不向きとされている。しかし、開発対象を細かな機能に分割し、開発のスコープをコミュニケーション可能な規模にする事で、アジャイル開発の適用が可能と考えた。
ウォーターフォール型開発にアジャイル的な要素を組み込む際に、進捗管理システムにチケット駆動型管理システムを採用した。機能の開発計画を管理する計画チケットと、工程で発生する作業をコミュニケーション可能な粒度で管理する作業チケットに層別した。
本発表では、上記要件を備えたプロセスの構築と、それを製品開発に適用するためのプロジェクト進捗管理システムについて報告する。
我々が開発しているカーナビゲーションは、ソフトウェアの開発規模が1000万行を超え、1000人以上が関わる大規模製品となっている。開発を取り巻く環境として、短納期開発、低コスト、仕様が固まらないなどの外部要因を抱えおり、要件変更が頻繁に起こる。これは従来の製品開発で適用されているウォーターフォール型開発では、手戻りを発生させる要因となる。
要件変更が頻繁に起こる開発でも、手戻りの影響を減らす新たなプロセスの構築が必要であると考えた。そこで、変更にすばやく適応することに主眼をおくアジャイルソフトウェア開発に着目した。一般的にコミュニケーションを重視するアジャイル開発は、大規模開発には不向きとされている。しかし、開発対象を細かな機能に分割し、開発のスコープをコミュニケーション可能な規模にする事で、アジャイル開発の適用が可能と考えた。
ウォーターフォール型開発にアジャイル的な要素を組み込む際に、進捗管理システムにチケット駆動型管理システムを採用した。機能の開発計画を管理する計画チケットと、工程で発生する作業をコミュニケーション可能な粒度で管理する作業チケットに層別した。
本発表では、上記要件を備えたプロセスの構築と、それを製品開発に適用するためのプロジェクト進捗管理システムについて報告する。