仕様書レビューによる個人スキル評価 -要求分析スキルモデル-
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発表場所 : SQiP研究会
主査 : 野中 誠(東洋大学)
副主査 : 西山 茂(NTTアドバンステクノロジ) 、関谷 由美子(ユニアデックス)
執筆者 : 大月 健史(三菱電機コントロールソフトウェア) 、鴨澤 賢治(TIS) 、田向 正一(富士通) 、中井 一人(松下ソフトリサーチ) 、宮田 真里(日本ノーベル)
副主査 : 西山 茂(NTTアドバンステクノロジ) 、関谷 由美子(ユニアデックス)
執筆者 : 大月 健史(三菱電機コントロールソフトウェア) 、鴨澤 賢治(TIS) 、田向 正一(富士通) 、中井 一人(松下ソフトリサーチ) 、宮田 真里(日本ノーベル)
紹介文 :
予め指摘難易度の異なる欠陥を埋め込んだ仕様書を被験者にレビューさせ、的確に指摘ができるかを見るという興味深い実験をしている。実験結果として、難易度が一番簡単な欠陥は有意に指摘率が高かった。指摘率と被験者の開発経験には有意な関係は見られなかった。実験結果は部分的な成果ではあったが、要求から仕様に落とす際のパターンをモデル化し、その難易度を設定した「要求分析スキルモデル」はスキル評価以外にも大いに活用できるであろう。
予め指摘難易度の異なる欠陥を埋め込んだ仕様書を被験者にレビューさせ、的確に指摘ができるかを見るという興味深い実験をしている。実験結果として、難易度が一番簡単な欠陥は有意に指摘率が高かった。指摘率と被験者の開発経験には有意な関係は見られなかった。実験結果は部分的な成果ではあったが、要求から仕様に落とす際のパターンをモデル化し、その難易度を設定した「要求分析スキルモデル」はスキル評価以外にも大いに活用できるであろう。
概要 :
我々は、仕様書レビューでの指摘に基づいて、個人の要求分析スキルを客観的かつ効率的に評価する手法を研
究している。本論文では、スキル評価の基準となる要求分析スキルモデルを提案する。提案モデルは、ニーズ記
述書とソフトウェア要求仕様書 (SRS) それぞれの仕様化パターンの組合せに対して、それを指摘する難易度を設
定したものである。提案モデルの有効性を検証するために、複数の被験者にニーズ記述書とそれから作成された
SRS を与えてレビューさせ、あらかじめ埋め込まれた指摘事項を指摘させる実験を行った。実験の結果、難易度
の異なる指摘事項グループ間で指摘人数に有意差が確認でき、提案モデルの部分的な有効性を示すことができた。
我々は、仕様書レビューでの指摘に基づいて、個人の要求分析スキルを客観的かつ効率的に評価する手法を研
究している。本論文では、スキル評価の基準となる要求分析スキルモデルを提案する。提案モデルは、ニーズ記
述書とソフトウェア要求仕様書 (SRS) それぞれの仕様化パターンの組合せに対して、それを指摘する難易度を設
定したものである。提案モデルの有効性を検証するために、複数の被験者にニーズ記述書とそれから作成された
SRS を与えてレビューさせ、あらかじめ埋め込まれた指摘事項を指摘させる実験を行った。実験の結果、難易度
の異なる指摘事項グループ間で指摘人数に有意差が確認でき、提案モデルの部分的な有効性を示すことができた。