ECサイトにおけるベストプラクティスを探る-ユーザテスティングとタスク分析による検証-
ソフトウェア品質管理研究会 第5分科会「ウェブの品質管理-ウェブ・ユーザビリティ-」(2003年)
執筆者:
佐藤 正明(愛知製鋼) 、宮澤 大祐(日本ノーベル) 、牧之瀬 剛(元アンリツエンジニアリング) 、福山 朋子(インテック) 、穂崎 尚志(三菱電機マイコン機器ソフトウェア) 、西田 啓一(テクマトリックス) 、角井 拓(アドイン研究所) 、金山 豊浩(アドバンテスト)主査:
篠原 稔和(ソシオメディア)
ECサイトのベストプラクティスと言えるAmazonサイトの成功要因をユーザビリティの観点から探っています。書籍ECサイトに対するガイドラインによるチェックにより外から見た静的な評価を行ったり、利用者のタスク分析により動的な評価も行うことで多面的にAmazonサイトを分析しています。ちなみに、『Amazon Hacks』と言う書籍の翻訳も研究活動と並行して行うことで、サイトが意図していることや内部の作りについても深く研究を行っています。
概要:
インターネット上で展開されるメディアの一形態としてのウェブサイトは、利用者が無目的に閲覧するためのものから、より特定の目的を果たすためのタスクを遂行する機能としての役割へと変化してきた。そのため、ウェブサイトを構築するためには、ユーザが期待するタスクを想定することや、そもそもどのようなユーザが、どのような目的を持って訪れ、どのようなタスクを行おうとしているのか、を想定することが重要となってきている。当分科会では、この傾向をユーザビリティの原則に鑑みて捉えるために、ウェブサイトの目的がより明確である「ECサイト(書店サイト)」をターゲットとして研究を行った。まず昨年度の成果である「トップページ・ユーザビリティ・ガイドライン」を使って、実際にいくつかの書店サイトに対して、その有用性の評価を実施した。その上で、書店サイトに訪れるユーザのタスクを想定し、実際にユーザの行動を観察するユーザテスティングを試みた。また、書店サイトに特有なタスクを選定した上で、成功を収める書店サイトの要因を探るための分析を行った。