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研究開発におけるソフトウェアプロダクトは、インキュベーションから商用にいたるまで幅広く、その種類も業務アプリケーション、メディア処理エンジン、OSS、ミドルウェアなど多種多様である。こうしたプロダクトの多様性が開発ベンダやリリース先の事業サイドとのトラブルの原因になることがある。例えば、開発主管が品質(非機能要件)の作りこみの程度を把握できていないために開発作業に過不足があり要求する品質を達成できない場合や、開発主管(研究所)が想定していない使い方を事業サイドがする場合である。このような問題を解決するために、利用条件を明確化し、どのような品質を念頭において開発をするかをあらかじめ計画することを徹底することが求められていた。
そこで、ソフトウェアプロダクトのリスクマネジメントを目的として開発標準を策定し、プロダクトの使われ方で分類した「品質クラス」の概念と、ISO/IEC 9126の品質特性を105の具体的な観点にブレークダウンした「品質確認表」を導入した。それにより、使われ方を意識した非機能要件設定とそれを具現化するための開発作業の具体的な取捨選択が可能になった。
さらに開発標準を中心に据えた(1)リスクマネジメント運用のルール化、(2)形骸化防止のためのモニタリングと第三者チェック、(3)実プロジェクトの開発文書の公開とe-learningによる自学自習、(4)集合知共有を目的とした統計データ公開を制度設計し、システム化を行った。
本発表ではその概要と効果について述べる。
研究開発におけるソフトウェアプロダクトは、インキュベーションから商用にいたるまで幅広く、その種類も業務アプリケーション、メディア処理エンジン、OSS、ミドルウェアなど多種多様である。こうしたプロダクトの多様性が開発ベンダやリリース先の事業サイドとのトラブルの原因になることがある。例えば、開発主管が品質(非機能要件)の作りこみの程度を把握できていないために開発作業に過不足があり要求する品質を達成できない場合や、開発主管(研究所)が想定していない使い方を事業サイドがする場合である。このような問題を解決するために、利用条件を明確化し、どのような品質を念頭において開発をするかをあらかじめ計画することを徹底することが求められていた。
そこで、ソフトウェアプロダクトのリスクマネジメントを目的として開発標準を策定し、プロダクトの使われ方で分類した「品質クラス」の概念と、ISO/IEC 9126の品質特性を105の具体的な観点にブレークダウンした「品質確認表」を導入した。それにより、使われ方を意識した非機能要件設定とそれを具現化するための開発作業の具体的な取捨選択が可能になった。
さらに開発標準を中心に据えた(1)リスクマネジメント運用のルール化、(2)形骸化防止のためのモニタリングと第三者チェック、(3)実プロジェクトの開発文書の公開とe-learningによる自学自習、(4)集合知共有を目的とした統計データ公開を制度設計し、システム化を行った。
本発表ではその概要と効果について述べる。