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ダウンロード数: 617回
SQuBOK分類 :
執筆者 :
山路 厚(デンソーテクノ㈱)
紹介文 :
技術者が「学び・育つ」ためには、「自ら考え自ら行動する」ことが重要である。そのためには考える拠り所となる材料が必要であり、その基礎的な材料の1つとして我々は工数データに着目した。工数は技術者一人ひとりの日々の“仕事ぶり”を捉えることが可能なため、集めたデータを活用することで主体的な自己改善につながるデータである。この考えのもと、我々は工数を計測してきたが、計測した工数を実際に活用する段階になると“事実に合わない”データとなっていることが多々あり、自己改善にうまく使えなかった。その状況を解決するためには、集めたデータが実際に使えるデータになっているかの目安となる指標が必要であり、指標を利用することで工数入力を真に定着させ、工数データの質を引き上げ、自己改善につなげたいと考えた。本研究では、使えるデータとなる工数入力スタイルを「都度入力」と定め、都度入力となっている状態を真の定着とした「工数入力定着モデル」を考案・開発現場に適用した。
発表では、考案した「工数入力定着モデル」とモデルを構成する二つの指標「工数入力スタイル指標」「工数入力データの粒度指標」を紹介する。また、合わせて五か月間の実験結果およびモデル・指標の有効性についても報告する。
技術者が「学び・育つ」ためには、「自ら考え自ら行動する」ことが重要である。そのためには考える拠り所となる材料が必要であり、その基礎的な材料の1つとして我々は工数データに着目した。工数は技術者一人ひとりの日々の“仕事ぶり”を捉えることが可能なため、集めたデータを活用することで主体的な自己改善につながるデータである。この考えのもと、我々は工数を計測してきたが、計測した工数を実際に活用する段階になると“事実に合わない”データとなっていることが多々あり、自己改善にうまく使えなかった。その状況を解決するためには、集めたデータが実際に使えるデータになっているかの目安となる指標が必要であり、指標を利用することで工数入力を真に定着させ、工数データの質を引き上げ、自己改善につなげたいと考えた。本研究では、使えるデータとなる工数入力スタイルを「都度入力」と定め、都度入力となっている状態を真の定着とした「工数入力定着モデル」を考案・開発現場に適用した。
発表では、考案した「工数入力定着モデル」とモデルを構成する二つの指標「工数入力スタイル指標」「工数入力データの粒度指標」を紹介する。また、合わせて五か月間の実験結果およびモデル・指標の有効性についても報告する。
ダウンロード数: 326回
SQuBOK分類 :
紹介文 :
我々は、開発対象となるソフトウェアの特徴から派生開発に特化した開発プロセスXDDPを導入している。しかし、上流工程で変更箇所の抜け・モレを十分に抑えることができず、後工程で不具合が散見されていた。その原因の1つとして、担当者がXDDPのねらいや効果を十分に理解しておらず、XDDP帳票のフォーマットを埋める形で成果物を作成していることが多々あることがわかった。つまり、導入・整備したプロセスに対して、開発を担当する技術者のスキル・理解が不十分であった。このことはXDDPに限った問題ではなく、開発現場でよく見かける典型的な問題である。
本発表では、表面的な理解・形式的な作業に留まっていた技術者のレベルを引き上げ、成果物の質の向上につながるトレーニング手法の提案と、本手法を適用しXDDPのスキル向上に取り組んだ活動結果を報告する。
提案する手法のポイントは、社外コンサルからの指導(教えられる)とピアレビューを用いた実践指導(教える)とを組み合わせた「教えられる・教える」立場を同時期に繰り返し経験する点と、第三者視点を導入した点である。若手リーダーに適用した結果および評価と合わせて、本手法の有効性を報告する。
我々は、開発対象となるソフトウェアの特徴から派生開発に特化した開発プロセスXDDPを導入している。しかし、上流工程で変更箇所の抜け・モレを十分に抑えることができず、後工程で不具合が散見されていた。その原因の1つとして、担当者がXDDPのねらいや効果を十分に理解しておらず、XDDP帳票のフォーマットを埋める形で成果物を作成していることが多々あることがわかった。つまり、導入・整備したプロセスに対して、開発を担当する技術者のスキル・理解が不十分であった。このことはXDDPに限った問題ではなく、開発現場でよく見かける典型的な問題である。
本発表では、表面的な理解・形式的な作業に留まっていた技術者のレベルを引き上げ、成果物の質の向上につながるトレーニング手法の提案と、本手法を適用しXDDPのスキル向上に取り組んだ活動結果を報告する。
提案する手法のポイントは、社外コンサルからの指導(教えられる)とピアレビューを用いた実践指導(教える)とを組み合わせた「教えられる・教える」立場を同時期に繰り返し経験する点と、第三者視点を導入した点である。若手リーダーに適用した結果および評価と合わせて、本手法の有効性を報告する。