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SQuBOK分類 :
執筆者 :
小楠 聡美(㈱HBA)
紹介文 :
「顧客に言われたとおりに製品を作ってリリースした結果、やり直しになった、あるいは、クレームがきた」という事象は日常的に発生しており、それにより大きなコストの無駄や手戻りが発生している。これは、顧客からすべての情報を引き出すことができず、市場のニーズや開発の背景といったシステム開発工程よりもさらに上流の情報についてを明らかにせず要求や仕様化したうえ、このような状態で作成された仕様書に対して、以下の手段でレビューしていることが原因なのではないかと考えている。
・自らの知識を頼りに、仕様に記載された内容のみをレビューしている。
・要求と仕様を比較するだけのレビューをしている。
その結果、必要な指摘が行われずにレビューを通過してしまうことで、顧客の事前期待や要望を満たしていないまま仕様を確定し、その仕様を実装した結果、このような事態になってしまうのではないだろうか。
我々はそのような状態で作成された仕様書でも、市場のニーズや開発の背景からレビューの観点を導き出し、その観点をもとに仕様書をレビューすることで、ユーザーの利用時や顧客の課題、解決したい問題に応える仕様とするための指摘を行えるのではないかと考え、“コンセプトベースでレビュー”と名付けた手法を実施して検証を行った。
本発表では、その手法の紹介と、検証結果について説明する。
「顧客に言われたとおりに製品を作ってリリースした結果、やり直しになった、あるいは、クレームがきた」という事象は日常的に発生しており、それにより大きなコストの無駄や手戻りが発生している。これは、顧客からすべての情報を引き出すことができず、市場のニーズや開発の背景といったシステム開発工程よりもさらに上流の情報についてを明らかにせず要求や仕様化したうえ、このような状態で作成された仕様書に対して、以下の手段でレビューしていることが原因なのではないかと考えている。
・自らの知識を頼りに、仕様に記載された内容のみをレビューしている。
・要求と仕様を比較するだけのレビューをしている。
その結果、必要な指摘が行われずにレビューを通過してしまうことで、顧客の事前期待や要望を満たしていないまま仕様を確定し、その仕様を実装した結果、このような事態になってしまうのではないだろうか。
我々はそのような状態で作成された仕様書でも、市場のニーズや開発の背景からレビューの観点を導き出し、その観点をもとに仕様書をレビューすることで、ユーザーの利用時や顧客の課題、解決したい問題に応える仕様とするための指摘を行えるのではないかと考え、“コンセプトベースでレビュー”と名付けた手法を実施して検証を行った。
本発表では、その手法の紹介と、検証結果について説明する。