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ダウンロード数: 567回
SQuBOK分類 :
執筆者 :
加藤 大受(ウイングアーク1st㈱)
紹介文 :
当社のソフトウェアパッケージ製品の開発プロジェクトでは、最終成果物であるソフトウェアの品質要求を品質特性にて定義し、開発部門とともにその品質要求を満たすことを目標に製品開発を行っている。品質保証部門では定義された品質特性毎の品質が確保されているかを確認するため、各テストタイプを品質特性毎に分類し、それらテストタイプの実施により各品質特性の品質が確保されているか確認している。これらの検証計画は詳細にマスタープランに記載されるとともに、各テストレベルでは受入テストによる品質ゲートを設けている。このような開発プロセスと非同期の品質評価プロセスを2011年より導入している。
昨年9月の一般社団法人コンピュータソフトウェア協会のPSQ認証の取得を機に、SQuaREやISO/IEC/IEEE 29119のテストプロセスなどの最新規格への対応、利用時の品質、利用者文書であるマニュアルの品質要求への品質特性の導入、第三者への品質情報の提供を踏まえた検証結果報告書の作成等の検討を行い、JIS X 25051:2016に対応した新たな品質保証プロセスを構築した。
本論文では、当社が構築した最新の品質保証プロセスの概要や導入教育の方針を解説するとともに、導入プロジェクトでの適用例を踏まえた本プロセスの効果および今後の課題を述べる。
当社のソフトウェアパッケージ製品の開発プロジェクトでは、最終成果物であるソフトウェアの品質要求を品質特性にて定義し、開発部門とともにその品質要求を満たすことを目標に製品開発を行っている。品質保証部門では定義された品質特性毎の品質が確保されているかを確認するため、各テストタイプを品質特性毎に分類し、それらテストタイプの実施により各品質特性の品質が確保されているか確認している。これらの検証計画は詳細にマスタープランに記載されるとともに、各テストレベルでは受入テストによる品質ゲートを設けている。このような開発プロセスと非同期の品質評価プロセスを2011年より導入している。
昨年9月の一般社団法人コンピュータソフトウェア協会のPSQ認証の取得を機に、SQuaREやISO/IEC/IEEE 29119のテストプロセスなどの最新規格への対応、利用時の品質、利用者文書であるマニュアルの品質要求への品質特性の導入、第三者への品質情報の提供を踏まえた検証結果報告書の作成等の検討を行い、JIS X 25051:2016に対応した新たな品質保証プロセスを構築した。
本論文では、当社が構築した最新の品質保証プロセスの概要や導入教育の方針を解説するとともに、導入プロジェクトでの適用例を踏まえた本プロセスの効果および今後の課題を述べる。
ダウンロード数: 427回
SQuBOK分類 :
紹介文 :
当社では利用時の品質の評価を実現するため、利用者用文書を活用した取り組みを行っている。SQIPシンポジウム2016で発表した内容であるマニュアルベーステストを行う時期や検証実施条件を考慮し、マニュアルベーステストで修正した内容が効果的かどうか検討した。なお、今回はマニュアルベーステスト技法を用いた評価の実施が可能かどうかの判断基準としてマニュアルユーザーテストを活用し、その結果からマニュアルベーステスト実施時の検証観点の考慮を行うこととする。
また、過去の評価結果に対し、当社サポート部門への問い合わせ分析による技法の効果測定を行った結果、問い合わせ数が減少しこれまでの施策が効果的だと考えられた。そこで、既存のマニュアル制作プロセスにマニュアルの品質保証を目的としたマニュアルベーステストとユーザーテストを組み込んだプロセスを構築し、適用することとした。「マニュアル評価ガイドライン」の評価観点と利用者文書の品質要求の品質特性とを紐付けしマニュアルの評価工程別に担保すべき品質の明確化し、プロセス改善を進めた。
今回は、当社が適用しているマニュアル制作プロセスの流れとマニュアル制作の一部を修正し、マニュアルベーステストとユーザーテストを適用し評価した結果を報告する。また、マニュアル制作プロセスでマニュアルの評価を行うことが、利用時の品質の向上に繋がることを定量的に示し、利用時の品質評価のためのマニュアルベーステスト技法の改良について解説する。
当社では利用時の品質の評価を実現するため、利用者用文書を活用した取り組みを行っている。SQIPシンポジウム2016で発表した内容であるマニュアルベーステストを行う時期や検証実施条件を考慮し、マニュアルベーステストで修正した内容が効果的かどうか検討した。なお、今回はマニュアルベーステスト技法を用いた評価の実施が可能かどうかの判断基準としてマニュアルユーザーテストを活用し、その結果からマニュアルベーステスト実施時の検証観点の考慮を行うこととする。
また、過去の評価結果に対し、当社サポート部門への問い合わせ分析による技法の効果測定を行った結果、問い合わせ数が減少しこれまでの施策が効果的だと考えられた。そこで、既存のマニュアル制作プロセスにマニュアルの品質保証を目的としたマニュアルベーステストとユーザーテストを組み込んだプロセスを構築し、適用することとした。「マニュアル評価ガイドライン」の評価観点と利用者文書の品質要求の品質特性とを紐付けしマニュアルの評価工程別に担保すべき品質の明確化し、プロセス改善を進めた。
今回は、当社が適用しているマニュアル制作プロセスの流れとマニュアル制作の一部を修正し、マニュアルベーステストとユーザーテストを適用し評価した結果を報告する。また、マニュアル制作プロセスでマニュアルの評価を行うことが、利用時の品質の向上に繋がることを定量的に示し、利用時の品質評価のためのマニュアルベーステスト技法の改良について解説する。