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SQuBOK分類 :
執筆者 :
三宅 康宏 (アンリツ㈱)
紹介文 :
我々は、ウォーターフォールによる組込みシステム開発において「プロジェクト後半での不具合の顕在化による日程遅延とコスト増加」という問題を長らく抱えていた。当初はドキュメント作成やそのレビューの厳格化による解決を試みたが、投資に値する結果が得られることはなかった。その後、アジャイル導入による問題解決を試みたが、プロセスやプラクティスの真の目的を理解しないまま実践した為、その効果を得ることはできず問題解決には至らなかった。今回は、この反省に基づきプロセスの導入方法から根本的に見直した。既成のプロセスをそのまま導入するのではなく、現行プロセスの問題点を明確にした上でその問題を解決するために必要なプラクティスを選別し、さらにそのプラクティスをチームおよび開発対象の特性に合わせ最適化させながらプロセスを再構築した。例えばアジャイルプラクティスの中でもイテレーション開発/テスト自動化は技術面において非常に効果的であるが、ハードウェア開発との整合が必要な組み込みシステム開発においてはそのままでは導入が難しい。しかし、それらを組み込みシステム開発に最適化する工夫を施すことにより、実践が可能となりその効果を得ることができるようになった。
本試みの結果として、ハード結合工数の半減、システムテストのバグ件数の2/3削減および余裕をもった日程維持を実現することができ、長年の問題を解決することができた。
我々は、ウォーターフォールによる組込みシステム開発において「プロジェクト後半での不具合の顕在化による日程遅延とコスト増加」という問題を長らく抱えていた。当初はドキュメント作成やそのレビューの厳格化による解決を試みたが、投資に値する結果が得られることはなかった。その後、アジャイル導入による問題解決を試みたが、プロセスやプラクティスの真の目的を理解しないまま実践した為、その効果を得ることはできず問題解決には至らなかった。今回は、この反省に基づきプロセスの導入方法から根本的に見直した。既成のプロセスをそのまま導入するのではなく、現行プロセスの問題点を明確にした上でその問題を解決するために必要なプラクティスを選別し、さらにそのプラクティスをチームおよび開発対象の特性に合わせ最適化させながらプロセスを再構築した。例えばアジャイルプラクティスの中でもイテレーション開発/テスト自動化は技術面において非常に効果的であるが、ハードウェア開発との整合が必要な組み込みシステム開発においてはそのままでは導入が難しい。しかし、それらを組み込みシステム開発に最適化する工夫を施すことにより、実践が可能となりその効果を得ることができるようになった。
本試みの結果として、ハード結合工数の半減、システムテストのバグ件数の2/3削減および余裕をもった日程維持を実現することができ、長年の問題を解決することができた。