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SQuBOK分類 :
年度 : 2016年   分科会 :
紹介文 :
当社のパソコン製品には、自社製アプリケーションだけでなく、約50本のISV(独立系ソフトウェアベンダー)製アプリケーションをプリインストールしている。ISVによるQAをパスしてから納品されたアプリケーションは、当社の受入部門による受入テスト、SI部門によるシステムテストを経て、QA部門による出荷監査を受け、重大な不具合がないことが保証され、出荷される。
筆者が所属する受入部門の任務は、受入テストの段階ですべての不具合を検出し、出荷監査では不具合が検出されないようにすることにある。しかし、実際には出荷監査で不具合が検出され、ISVへの緊急修正依頼、マニュアルへの注記、修正モジュールのWeb公開など、予定外の不具合対応に追われることが多い。受入テストでいかにして効率的に多くの不具合を検出できるかが課題である。
この課題に対し、“Exploratory Software Testing”という文献で提唱されている探索的テストを導入することで、受入テストにおける不具合検出効率向上を図った。同文献を参照しながら洗い出したテスト観点に基づく探索的テストを、従来のブラックボックステストと組み合わせることにより、テスト工数あたりの不具合検出数を向上させることができた。
本論文では、探索的テストを導入するにあたって実施した、探索的テストプロセスの定義、テストチームの編成、テスト観点の洗い出し、テスト工数の確保方法、および、実際の製品に適用した効果について報告する。
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