キーワード検索


 2001年    2002年    2003年
 2004年    2005年    2006年
 2007年    2008年    2009年
 2010年    2011年    2012年
 2013年    2014年    2015年
 2016年    2017年    2018年
 2019年    2020年  
1 件の資料が見つかりました。
ダウンロード数: 968回
SQuBOK分類 :
年度 : 2016年   分科会 :
紹介文 :
派生開発では、同じソースコードを何度も変更することにより、ソースコードが劣化していく。劣化が進行すると、手戻りやデグレードなどの温床となり、開発の遅れが引き起こされる。このような問題への対策の一つにリファクタリングが挙げられる。
開発者を対象にリファクタリングについてのアンケート調査をおこなった結果、リファクタリングを実施するためのプロセスが存在しないことが多く、実施の判断やプロセスの内容が担当者任せになっていることがわかった。また担当者任せのリファクタリングによって、担当者のスキル不足や機能変更ついでのリファクタリングなどに起因する不具合が発生していることもわかった。このような担当者任せのリファクタリングを防止するため、派生開発のプロセスとして知られるXDDP(eXtreme Derivative Development Process)をリファクタリングに用い、リファクタリング専用の変更プロセスR-XDDP(Refactoring-XDDP)を考案した。
R-XDDPでは「構造の変更」のみをおこない、機能の追加変更、削除といった「機能の変更」はおこなわない。リファクタリング対象の構造の特徴を抽出したリファクタリングパターンを要求として扱い、構造のBefore/Afterを表現した変更3点セットを作成し、レビューを実施する。変更3点セットには具体的な変更内容や担当者のスキルが表現されるため、レビューによってリファクタリングの保留や担当者変更などの判断が可能になり、担当者任せのリファクタリングを防ぐ効果が期待できる。
↑