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SQuBOK分類 :
年度 : 2019年   分科会 :
紹介文 :
ソフトウェア製品の顧客満足度向上のためには、製品の使いにくさの問題を検出し改善することが求められる。弊社評価部門では、使い勝手評価としてSQiP2016で発表した「インタラクションデザイン評価手法」をこれまで84製品で実践し、定量的な裏付けである「操作時間」「手番数」を基に使い勝手の向上具合を可視化し評価してきた。
しかし「操作時間」「手番数」の定量データだけでは、使いにくさの問題検出は可能だが、改善点の絞り込みに時間がかかる。これらの手がかりを得るため被験者ヒアリングにて以下を確認してきた。しかし、被験者が無意識に見ていた、あるいは意識的に見ることができなかった部分は回答から改善点が得られないことがある。

・製品や画面の構成を理解できているか、操作の躓きのきっかけは何か
・何かを探すとき、図や説明は視野に入っていたのか

これらを踏まえ、被験者の記憶に頼らず、視線の動きの可視化により前述の手がかりを定量的に捉える手法を考案した。
本取り組みのねらいは、インタラクションデザイン評価へ新たに視線検知技術を導入し、定量的な評価結果を基に開発者が納得できる改善案を提示することで、よりUX面で国際競争力の優れた製品開発を促進することである。

本発表では、視線の動きから製品の使いにくさの問題を検出し、改善点を絞り込む方法と実践結果、および今後の研究の方向性を報告したい。
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