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2 件の資料が見つかりました。
ダウンロード数: 1457回
SQuBOK分類 :
年度 : 2014年   分科会 :
紹介文 :
ソフトウェアプロセス改善を行う場合,CMMI(Capability Maturity Model Integration)などに代表される「モデルベース型のプロセス改善」と,SaPID(Systems analysis/Systems approach based Process Improvement methoD)などに代表される「問題解決型のプロセス改善」がある.モデルベース型プロセス改善は,実績のある効果的な手法が体系的にプロセスモデルとして纏まっているが,開発現場などの当事者自身が問題の存在に合意できないと,モデル適合を目的化しがちなり,「やらされ感」が出てしまうという課題がある.また,問題解決型プロセス改善は,当事者自身が問題分析を行うため「やらされ感」は出づらいが,適切な分析結果とそれによる十分な改善効果を得るためには,問題分析のスキルや時間が必要となるという課題がある.
本報告では,改善推進者が当事者に既存手法を導入することでプロセス改善を推進する場合,第三のアプローチとして「マフィアオファー型プロセス改善」を提案する.マフィアオファーは,導入したい手法の特徴から,それが解決できる問題の構造を導き,「質問」という形にする.つまり,直接,当事者の問題分析するのではなく,手法が解決可能な問題の存在を質問し,当事者自身に問題構造について考えさせることで「やらされ感」を払拭する.問題構造を推進者側から提示するため,当事者側には問題分析のスキルや多く時間を必要としない.
本報告では,派生開発手法であるXDDP(eXtreme Derivative Development Process)の導入について,マフィアオファーを試行した結果について述べる.
ダウンロード数: 936回
SQuBOK分類 :
年度 : 2016年   分科会 :
紹介文 :
ソフトウェアを含む設計・開発の多くの現場は、一つの開発だけではなく、複数の開発を抱えていたり、突発な不具合に対応したり、会議などのさまざまな業務を切替えながら仕事をする「マルチタスク」となっている。このマルチタスクは、タスク切替えにオーバーヘッドがあるため、シングルタスクで順番に実行するよりも時間がかかる。よって、遅延の要因となり、コスト増大にもつながる。また、一般に人間の思考はシングルタスクであるため、マルチタスクでは生産性が40%低下するとも、IQが15ポイント低下するともいわれる。さらに、タスク切替えで集中力が削がれるため、ケアレスミスなどで作業品質が低下し、工数圧迫のプレッシャーなどが加わり、成果物や製品の品質を低下させる。また、過度なマルチタスクは精神疾患を生み出すともいわれている。
本報告では、このマルチタスクの低減に注目した改善手法として、タスクボードを用いたTOC (Theory of Constraints)に基づく標準的業務改善プログラムを提案する。本手法では、開発チーム内の推進者がTOCの有識者の支援のもと、標準化されたフォーマットに則り、自チームの改善を検討する。結果、チーム内で助言を得やすくなったなどの定性的効果だけではなく、残業時間30%減や納期遵守率27%増などの効果も得ており、現在まで日立グループにて1,000人が関わる規模に拡大している。
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