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SQuBOK分類 :
紹介文 :
ソフトウェアプロセス改善を行う場合,CMMI(Capability Maturity Model Integration)などに代表される「モデルベース型のプロセス改善」と,SaPID(Systems analysis/Systems approach based Process Improvement methoD)などに代表される「問題解決型のプロセス改善」がある.モデルベース型プロセス改善は,実績のある効果的な手法が体系的にプロセスモデルとして纏まっているが,開発現場などの当事者自身が問題の存在に合意できないと,モデル適合を目的化しがちなり,「やらされ感」が出てしまうという課題がある.また,問題解決型プロセス改善は,当事者自身が問題分析を行うため「やらされ感」は出づらいが,適切な分析結果とそれによる十分な改善効果を得るためには,問題分析のスキルや時間が必要となるという課題がある.
本報告では,改善推進者が当事者に既存手法を導入することでプロセス改善を推進する場合,第三のアプローチとして「マフィアオファー型プロセス改善」を提案する.マフィアオファーは,導入したい手法の特徴から,それが解決できる問題の構造を導き,「質問」という形にする.つまり,直接,当事者の問題分析するのではなく,手法が解決可能な問題の存在を質問し,当事者自身に問題構造について考えさせることで「やらされ感」を払拭する.問題構造を推進者側から提示するため,当事者側には問題分析のスキルや多く時間を必要としない.
本報告では,派生開発手法であるXDDP(eXtreme Derivative Development Process)の導入について,マフィアオファーを試行した結果について述べる.
ソフトウェアプロセス改善を行う場合,CMMI(Capability Maturity Model Integration)などに代表される「モデルベース型のプロセス改善」と,SaPID(Systems analysis/Systems approach based Process Improvement methoD)などに代表される「問題解決型のプロセス改善」がある.モデルベース型プロセス改善は,実績のある効果的な手法が体系的にプロセスモデルとして纏まっているが,開発現場などの当事者自身が問題の存在に合意できないと,モデル適合を目的化しがちなり,「やらされ感」が出てしまうという課題がある.また,問題解決型プロセス改善は,当事者自身が問題分析を行うため「やらされ感」は出づらいが,適切な分析結果とそれによる十分な改善効果を得るためには,問題分析のスキルや時間が必要となるという課題がある.
本報告では,改善推進者が当事者に既存手法を導入することでプロセス改善を推進する場合,第三のアプローチとして「マフィアオファー型プロセス改善」を提案する.マフィアオファーは,導入したい手法の特徴から,それが解決できる問題の構造を導き,「質問」という形にする.つまり,直接,当事者の問題分析するのではなく,手法が解決可能な問題の存在を質問し,当事者自身に問題構造について考えさせることで「やらされ感」を払拭する.問題構造を推進者側から提示するため,当事者側には問題分析のスキルや多く時間を必要としない.
本報告では,派生開発手法であるXDDP(eXtreme Derivative Development Process)の導入について,マフィアオファーを試行した結果について述べる.
ダウンロード数: 1439回
SQuBOK分類 :
紹介文 :
組込みソフトウェア医療機器(e.g.血圧計や血糖計)の設計検証においては、FDAの定めるGeneral Principles of Software Validation(以下、GPSVと記す)を遵守することを念頭におき活動している。GPSVでは、「ソフトウェアの仕様がユーザのニーズや意図する用途に一致しており、ソフトウェアに実装された特定の要件が一貫して満たされていることを、検査および客観的な証拠の提出により確認すること」と定義されているが、具体的にどうやってそれを実現するかは、製造業者に任されている。
従来はソフトウェア要求仕様書をテストベースとして、明示的な仕様のテストプロトコルを作成してきた。また、暗黙的な仕様を押さえるために、過去事例からテスト観点を抽出し、エラー推測しながらテストを実施してきた。しかし、この方法ではソフトウェア要求仕様書のヌケモレを検証できないため、十分なシステムテストができていることを保証できなかった。
そこで、ソフトウェア要求仕様書を試験性の観点でテスト分析する手法を研究し、検証設計ガイドラインとして手順化した。今回、そのテスト分析手法について発表する。
組込みソフトウェア医療機器(e.g.血圧計や血糖計)の設計検証においては、FDAの定めるGeneral Principles of Software Validation(以下、GPSVと記す)を遵守することを念頭におき活動している。GPSVでは、「ソフトウェアの仕様がユーザのニーズや意図する用途に一致しており、ソフトウェアに実装された特定の要件が一貫して満たされていることを、検査および客観的な証拠の提出により確認すること」と定義されているが、具体的にどうやってそれを実現するかは、製造業者に任されている。
従来はソフトウェア要求仕様書をテストベースとして、明示的な仕様のテストプロトコルを作成してきた。また、暗黙的な仕様を押さえるために、過去事例からテスト観点を抽出し、エラー推測しながらテストを実施してきた。しかし、この方法ではソフトウェア要求仕様書のヌケモレを検証できないため、十分なシステムテストができていることを保証できなかった。
そこで、ソフトウェア要求仕様書を試験性の観点でテスト分析する手法を研究し、検証設計ガイドラインとして手順化した。今回、そのテスト分析手法について発表する。