クオリティフォーラム2022
過去の実績
第1日目 11月9日(水)
令和大磯宣言後のこれからの品質経営
(顧客価値創造+組織能力の獲得、向上)の提案
~品質経営研究会からの報告~
セッションの趣旨
日科技連では、第109回品質管理シンポジウムにおいて、「顧客価値創造と組織能力強化の連携による企業存在価値の最大化」をテーマに議論を行い、「令和大磯宣言」として、これからの品質経営の在り方について提言を行いました。
これは、これからの品質経営は「企業存在価値を最大化していくためには、顧客(社会)価値を創造し、それを実現するための組織能力を獲得・向上していく必要がある」という内容であり、今後の日本企業が生き残っていくために必要となる考え方です。
そして、その考えを産業界へ発信・普及していくために、そのノウハウの提供、より具体的な考え方、方法論・手法の検討を進めています。
本セッションでは、令和大磯宣言後の現状の議論の内容に加え、品質経営(顧客価値創造+組織能力の獲得・向上)に取り組んでいる企業での実践事例を通じて、今後の日本企業が生き残っていくための方向性を議論していきます。
こんな方にオススメです!
- ①TQM・品質管理・品質保証部門、新規事業開発部門、経営企画部門、製造・生産技術・設計・開発部門、ソリューションビジネスの検討を迫られている事業部の方
- ②以下のような、課題をお持ちの方
- 顧客価値創造・組織能力の獲得とは、具体的に何をすれば実現できるのか知りたい。
- BtoB、部品メーカーの会社にとって、顧客価値創造をどう考えればよいのか分からない。
- コト価値の品質を担保するのは、自社では相当ハードルが高い。
- これまで取り組んできたTQMと何が違うのか、具体的に知りたい。
顧客価値を創造し続けるスマートコンストラクション最新の挑戦
代表取締役社長
建設機械の自動化・無人化の進化の軸、すなわち「モノ」の進化はそのままコマツが担当し、「出島化」したEARTHBRAINはその建設機械が使われるお客様の建設生産プロセス全体をデジタル技術で最適化する「コト」の進化をスピーディーに且つ世界規模で実現することに取り組む。
今回は、スマートコンストラクションの事業開発を通して、これまで学び、挑戦して来た、「コト価値」をアジャイルに開発していく手法や「コト品質保証体系」の枠組みについてご紹介する。
自立自走型自治体への収益体質化支援サービス立ち上げの軌跡
―お客様とともに創る品質―
コニカミノルタパブリテック株式会社 代表取締役
コニカミノルタ株式会社 関西支社長
「このデータをこんな風に活用できないか?」や「このデータからこんなことは見えてこないか?」といった各方面からのお問い合わせが殺到しており、本当にうれしい悲鳴を上げている状況です。一方で、「我々のサービスの真の顧客は誰なんだろう?」や「どのお客様から報酬をいただくかで設計するサービス内容が変わってくる」といったまさにカスタマージャーニーをどのように定義するかというサービスビジネスにおける経営課題と日々向き合っております。
私の講演の中では、現在進行形の事例を活用しながら「お客様と共に創り上げていく品質」というテーマでお話しさせていただきます。
顧客価値創造を実現するためにTQMをどう活用するか
教授
3者とフロアによる総合討論(パネル)
コンサルタント
デジタルトランスフォーメーション(DX)による
新しい価値の創造 Ⅲ
セッションの趣旨
あらゆる産業において、新たなデジタル技術でこれまでにないビジネス・モデルを展開する新規参入者が登場したことで、ゲームチェンジが起ころうとしています。
こうした中で、各企業は、競争力維持・強化のために、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)をスピーディーに進めていくことが求められています。
本セッションでは、産業界でのDXの機運が高まっている中、企業の実践事例を紹介することにより、産業界におけるDXの推進はどのように行うべきなのか、特に新しい価値の創造を実現するためのポイント、またビジネスモデルの変革に伴うソフトやシステムの開発および品質保証体制はどうあるべきかについても議論を行います。
こんな方にオススメです!
- ①TQM・品質管理・品質保証部門、新規事業開発部門、経営企画部門、ソリューションビジネスの検討を迫られている事業部の方
- ②以下のような、課題をお持ちの方
- DXとは、我が社に置き換えた場合どういうことで、どう取り組む必要があるのかわからない。
- ビジネスモデル創造にDXをどう活用すればよいのか知りたい。
- トップから「我が社でもDX導入を早急に検討せよ」と指示があったが、どのように検討を進めてよいのかわからず、各社の事例を参考にしたい。
- 新しいビジネスモデルのアイデアが出来たとしても、実践のハードルが高く、“絵に描いた餅”になってしまうことが多い。
With コロナ時代をデジタルで切り拓く
執行役員グループCIO(Chief Innovation Officer) デジタル変革室長
今年創立70周年を迎えるANAグループは、これまでも常に新しい価値の創造に挑戦してきました。今回の講演では、グループが保有する様々なデータをつなぐことで生み出す新たなお客様体験価値や、デジタルを活かした新事業についてご紹介します。
またDXを推進する上で、もっとも重要な要素は人財です。当社では、グループ全社員のデジタルマインドが「共振・共鳴」し、デジタルの力で事業変革を推進することを目指し、階層別・役割別のデジタル教育カリキュラム『ANA Digital Resonance』を開始しました。
これらの取組みを通じて、Withコロナ時代に再び空高く羽ばたこうとしているANAグループの未来についてご説明致します。
カーボンニュートラルが製造業に変革をもたらす
~デジタルでつながるものづくりによる破壊的な創造~
/法政大学デザイン工学部教授
これまで製造業は外部とデジタルでつながることを避けてきました。デジタル化がもたらす破壊的な意味を本能的に知っているのです。すなわち、デジタル化によるロックイン、ノウハウや知財の流出、均質化や競合との格差拡大です。こうした状況を避けつつ、製造業が新たな未来に展開するため、欧州で先行するデータ主権やデータ空間の取組を参考として、我が国のものづくりに適したカーボンニュートラルのための協調のしくみを議論します。
日本の製造業が直面している課題の解決に向けた
DX推進への取組み
執行役常務
インダストリアルビジネスユニットCEO
このような中、日立は協創とデジタルにより、企業間・組織間の「際」をつなぐことによって、業界や社会全体の課題を解決するDXに取り組んでいます。
本講演では、DXによる課題解決について、日立グループでの取り組み事例や、お客様との協創事例を通じてご紹介いたします。
3者とフロアによる総合討論(パネル)
クリーンテックラボ 上席研究員
様々な業種で行われている品質経営への取組み
セッションの趣旨
新たな顧客価値を創造するために、これまでの"ハード(製品)の提供"といったビジネスモデルから、"ソフト(サービス)を提供することと合わせたソリューションビジネス"への変革が進んでいます。一方で、昨今の品質に関する不祥事や偽装といった問題も多発しており、足元の品質経営(組織)のあり方やガバナンス体制の見直しを行う必要性も叫ばれています。
本セッションでは、製造業以外の業種・分野で品質経営に取り組んでいる企業に登壇いただき、品質経営は、顧客価値創造、組織能力向上に有効な経営ツールであるとともに、どのような形態、規模の組織であっても品質経営は有効であるということをお話しいただきます。
製造業以外の業種・分野の取組からも、新たな気づきを得ていただき、自組織の活動に活かしていただきたいと思います。
こんな方にオススメです!
- ①TQM・品質管理・品質保証部門、製造・生産技術・設計・開発部門、QCサークル活動の推進部門の方
- ②以下のような、課題をお持ちの方
- 品質経営を社内で浸透させたい。
- 製造業以外の業種・分野などでも品質経営が有効であるか知りたい。
- 登壇企業では、なぜ、品質経営が効果的に推進できているのか。そのヒントを自社に活かしたい。
特許事務所の品質経営
会長
従って、需給の関係から弁理士手数料は下がり続けているのです。当所が継続するためには、品質面で他の特許事務所との差別化を図る一方、極限までコストを下げる必要があります。
それを実現するために取り組んでいるのが、「QCサークル活動」「システムの内製化」ISO9000の導入から学んだ「独自のマネージメントシステム」「アメーバ経営」などです。特許事務所という業種では、めずらしい取り組みばかりですが、これらを融合した当所の品質経営について、具体事例を通して、ご紹介いたします。
TMJにおける顧客への価値提供にむけた品質経営への取り組み
運営監理部 部長
楽天グループの品質経営とそれを支える仕組み
オペレーションディビジョン グループ品質部 ジェネラルマネージャー
楽天エコシステムを利用するお客様の期待に応えることはもとより、期待を超えるサービスや製品を提供できるよう、品質保証体制の構築、QCCなどのグループ横断の品質活動を通じたTQMの導入、NPSやVOCを改善する全社横断活動などを推進しています。
本活動を通し、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という企業理念の具現化を進めております。IT企業である楽天グループが進める品質経営とそれを支える様々な仕組みを、事例と共にご紹介致します。
3者とフロアによる総合討論(パネル)
ご講演内容を基に、品質経営は、あらゆる業種で企業の目指すべき方向性や目標に対し、本当に効果があるのか、その有効性について、ご視聴者の皆さんと一緒に考えていきます。
顧客価値創造、コト価値提供時代の方針管理の進化
~方針管理研究会での検討経過を踏まえて~
セッションの趣旨
方針管理は、1960年代に経営方針(目的・目標)を達成するために行う、業務の管理のしくみ・取り組みとして誕生し、現在まで、「TQMのコアツール」として多くの企業で活用されてきています。しかしながら、昨今、「顧客価値創造、コト価値提供時代」と言われる中では、方針管理が効果的に運用できていない、という声が散見されています。
このような現状を鑑み、日科技連では、2020年度に「方針管理研究会」を新設し、グループ研究活動にて、検討を続けてきました。
本セッションでは、方針管理の重要性を改めて考え、顧客価値創造・コト価値提供時代にも活かせる方針管理について、各グループ代表メンバーから成果報告を行います。
また、新たな時代における進化した方針管理とその展開のポイントなどについて、先進企業の実践事例もまじえて議論し、昨今の企業の悩み解決の一助にしていただきたいと思います。
こんな方にオススメです!
- ①TQM・品質管理・品質保証部門、製造・生産技術・設計・開発部門の方
- ②以下のような、課題をお持ちの方
- 環境が大きく変化する中での経営目標・戦略の達成が難しい。
- 経営目標・戦略達成のために必要な組織能力とは何かを明確にしたい。
- 顧客価値創造を目指した取り組みと、改善・革新をドライブするための方針管理を、どう結びつければ良いか分からない。
- 重点が絞れず総花的な方針になっており、方針展開(上位/下位方針の擦り合わせ)においても因果関係が考えられていない。
- 顧客価値創造、コト価値提供における方針管理が、これまでとどう違うのか分からない。
経営目標・戦略を達成できる組織能力を生み出す TQM の推進
代表取締役
顧客価値創造と方針管理を結びつけるための方法
取締役 国際品質担当
変化に対応し、経営目標を実現する方針管理・日常管理のあり方
所長
‒ 毎年定型的な方針が羅列され、変化に対応すべき本質的な課題を認識しにくい。
‒ 方針管理と日常管理が連携して効果を上げるための一元化された仕組みがない。
‒ 意図しない又は意図した変化に対し、変化対応への明確なプロセスが未確立である。
これらを考慮し、方針管理と日常管理を一元的に運営するための仕組み、および環境変化に的確かつ組織的に対応するプロセスを構築するための、2つのモデルを展望します。
3者とフロアによる総合討論(パネル)
第28回 品質機能展開シンポジウム
セッションの趣旨
品質機能展開(QFD)は、新製品や新サービスの開発などにおいて、「顧客のニーズとそれを実現するための設計との関係」を明確にして、確実に高品質を作り込むことが可能な設計アプローチです。
QFDを実践すると、顧客の要求を製造工程まで順次展開し、設計意図を確実に伝えることで、製品やサービスの品質を向上させることができます。また、製品の企画段階ばかりではなく、様々な検討段階においても利活用でき、今まで数多くの企業で実践されている、顧客満足を実現する有効な手法です。
本セッションでは、QFDをうまく利活用している様々な事例を通じて、魅力的なものづくりや、確実な品質保証の効果的・効率的な実践、各社の工夫を凝らした取り組みをお聴きいただけます。
こんな方にオススメです!
- ①企画、設計・開発部門、品質保証・品質管理部門の方
- ②以下のような、課題をお持ちの方
- 商品企画・設計・開発・品質保証の情報を連携して活用したい。
- 新製品の開発を進めながら、品質も同時に造り込みたい。
- 商品企画の要点を設計にうまく落とし込無方法を知りたい。
- レベルの違う情報を関連づけながら整理する方法や、活用事例が知りたい。
待ち受け型製品開発から提案型製品開発へ
~SDQD、QFD、TRIZを使った企画・開発力強化~
技術部 生産技術グループ グループリーダー
得意技術を起点としたQFDによる潜在ニーズの探索
“研究開発部門での取り組みの紹介”
先端技術研究所 HDT研究センター
MBD(モデルベース開発)における二元表の活用
エンジニアリング第2ユニット
1)見通し良く、2)効率的に、実施した事例とその考え方を紹介します。
階層間の目標割り付けのポイントは、各階層において機能を特徴づける「特性」を抽出して、それを階層間で二元表にすることです。この二元表を見ながらシミュレーション検討をすることで、注目ポイントを絞り込んだ検討を進めることが可能になります。
実務経験から学んだQFDの有効性
取締役 TQMシニアコンサルタント
今回は、「①企業在籍時代のQFDとの出会い、②米国でFukuhara Methodと呼ばれたわけ」で、実務の立場から簡素化をはかってきた経緯を紹介します。さらに、新製品開発の多様化に対応するための、「③新規市場開拓に向けたQFDの拡大、④今後のQFDに期待すること」を提起します。
「これからQFDの導入を考えてみたい」、「QFDの展開は面倒だ」と考えている方々に、きっかけが提供できたらうれしいところです。
第2日目 11月10日(木)
失敗学適用事例
~今までの原因分析結果と失敗学の分析結果との比較~
セッションの趣旨
お客様から、
- 「失敗学に興味・関心があり、社内に導入したいと思っているが、すでに取り組んでいる他の原因分析とどのように違うのかを関係者・関連部門に上手くアピールすることができなくて困っている」
- 「すでに失敗学に取り組んでいるが、関係者・関連部門に失敗学の特徴を上手くアピールすることができず、推進・展開が思うように上手く進められない」
という悩み・相談をよく受けます。
本セッションでは、そのような声にお応えすべく「既存の原因分析結果と失敗学の原因分析結果の比較」について、具体的な事例を通じてお示しすることで、少しでも失敗学の特徴・効能を感じていただきたいと考えております。
失敗学の特徴である未然防止の効果を定量的に測ることは難しいですが、「既存の原因分析結果と失敗学の原因分析結果の比較」をご覧いただくことで、既存の原因分析結果と失敗学の原因分析結果の何がどう違うのかをご理解いただけるはずです。何がどう違うのかをご理解いただければ、今後自分達はどっちの道に進むべきか、決断することができるはずです。
本セッションにご参加いただいた皆さまにとって少しでも気づき・学びに繋がる機会になれば幸いです。
こんな方にオススメです!
- ①品質保証・品質管理部門、製造・生産技術・設計・開発部門の方
- ②以下のような、課題をお持ちの方
- 既存の原因分析手法と分析結果に疑問を感じている(満足していない)。
- 失敗学に興味・関心がある。
- 失敗学の原因分析結果の特徴・メリットを知りたい。
- すでに失敗学を導入しているが、関係者・関連部門に失敗学の特徴を上手くアピールすることができない。
- 他社の失敗学適用事例を知りたい。
使いこなす失敗学
~あなたも失敗のワナがスルスル見つかる~
環境安全品質本部 品質部 品質マネジメントチーム マネージャー
次に、失敗学を導入しようとする際に、時として壁となる
- 「なぜなぜ分析」とどこが異なるの?
- 「なぜなぜ分析」を使っているので十分ですけど・・・。
- 「なぜなぜ分析」を使っている組織に「失敗学分析」をどのように推奨したらいいのかわからない。
失敗が起きた後にその原因追究や再発を防止することを主眼に置いた「なぜなぜ分析」と、原因追究や再発防止のみならず次なる失敗を起きる前に想定してそれらを未然に防止することを主眼に置いた「失敗学分析」。
これから失敗学を取り組んでみようという組織の担当者はもちろん、自社がおこなっている「なぜなぜ分析」の点検までできてしまうこの講演を、あなたもぜひ聴講して、失敗の未然防止に本格的に取り組みましょう。
三菱重工における不適合事例の原因と対策
バリューチェーン本部 バリューチェーン革新部 QMS推進グループ 主席部員
住友電工における今までの原因分析結果と失敗学の分析結果との比較
生産技術本部 品質管理部 主幹
弊社では、これまで労働安全災害や顧客クレームの撲滅を目指してきましたが、未然防止を含め効果的に対策しきれない案件に苦慮している中で、2017年にご講演頂いた濱口先生の「失敗学」に出会いました。その考え方を学び、活用することで前述の状況を打開できる可能性がある、との思いから、全社的に「(失敗学を)使える人を増やす」取り組みを進めております。
まだ取り組み途上ですが、今回、その活動内容や分析の事例などをご紹介させていただきます。具体的な分析事例を挙げて、従来の分析方法との比較を通じて、失敗学のメリットやその違いなどをお示しできればと考えております。
東芝インフラシステムズ(株)での失敗学取り組みの実際
品質企画部・エキスパート
3者とフロアによる総合討論(パネル)
代表取締役
トップが語る「質向上」に向けた取組みと課題
~我が社の品質経営~
セッションの趣旨
品質経営の推進には、トップのリーダーシップ発揮と正しい理解が不可欠であることは言うまでもありません。
本セッションでは、登壇者が経営トップとして、なぜ品質経営やTQM活動が必要なのか、如何に旗振りを行っているのか、それぞれが考えるトップの役割・機能とは何なのか、また、マネージャ層に対する期待等をご紹介をいただきます。
本フォーラムの主参加者層である部・課長(マネージャー)が上記メッセージを受け、明日からの自身の行動に活かしていただくと共に、各社の品質経営、将来計画、TQM推進などにおける問題点とその解決策等を聞くことによって、自社への展開のヒントを得ていただきたいと思います。
こんな方にオススメです!
- ①TQM推進部門、製造・生産技術・設計・開発部門、経営層の方
※デミング賞、日本品質奨励賞の受審を視野に入れている企業も含みます。 - ②以下のような、課題をお持ちの方
- TQMを導入し、長年継続してきてはいるが、形骸化の感があることは否めず、それを打破する方法を知りたい。
- “TQMは古い、過去のもの”というイメージがあり、現代でも通用するツールなのかを知りたい。
また、推進することによる具体的な効果を知りたい。 - 品質経営と聞くとなにか難解なイメージがあり、全従業員をどうやって一つにまとめているのかが知りたい。
- デミング賞、日本品質奨励賞へ挑戦するためには、どの程度の活動と成果が必要なのかを知りたい。
『イコールパートナーと評価される開発提案型企業への成長』
をめざしたTQMの推進
代表取締役社長
(2021年度 デミング賞大賞受賞)
トヨタ紡織における経営課題達成に向けたTQMの推進
TQM推進室 主査
(2021年度 デミング賞受賞(刈谷工場およびユニット生技センター)時、ユニット部品事業本部 本部長)
モノづくりの人財育成と製造現場のイノベーション
~全員保全化による設備保全と品質改善~
代表取締役副社長
変化と進化が速い市場環境において、顧客要求を満足し、海外生産の競合に勝つためには、「品質・コスト・技術・対応・顧客サポート」の5つの競争力を高め続けることが大切であり、実現するためにはモノづくりを支える人財育成が重要と考えています。製造現場に携わる方々を製造保全士として育成し、「全員保全化」を進め、単純作業だけではなく、付加価値のある設備と品質の維持・改善活動の業務へ発展させています。
更にQCサークル活動を通じ、全員参加型の活動に進化・活性化させ、データ解析から真の原因解析を行い、不良低減ではなく、モード別の不良ゼロ化を積上げる活動を継続することで、イビデンのモノづくりでイノベーションが実現すると考えています。
3者とフロアによる総合討論(パネル)
教授
新たな価値創造と利益をもたらすサービスエクセレンス
セッションの趣旨
2021年6月にISO 23592とISO/TS 24082と呼ばれる「サービスエクセレンス規格」が発行され、同年11月にはJISも策定されました。これは、卓越した顧客体験の創出を通じてファンを増やすための優れた組織とサービスづくりに関する標準であり、顧客満足を実現してきた品質管理とサービスマネジメントの次の高みを目指すものです。
組織が「サービスエクレセンス」を獲得することで、エクセレントサービスの設計活動が展開され、ポジティブな感情を伴う顧客体験の提供がなされ、顧客満足を超える「デライト≒喜び・感動」を顧客が感じることができます。そして、この感情は顧客に組織への信頼を抱かせ、リピーター・推奨者として新たな価値創造と利益を組織にもたらす可能性を秘めています。
本セッションでは、サービス業の国際競争力の向上のみならず、製造業が手がけるサービス事業への活用にも期待されるサービスエクセレンスについて、ご参加の皆様と一緒に考えていきます。
こんな方にオススメです!
- ①経営者・経営幹部、経営企画部門、品質管理・品質保証部門、アフターマーケット部門の方
★サービス産業もちろん、製造業が手掛けるサービス事業への展開に大変有用です。 - ②以下のような、課題をお持ちの方
- サービスエクセレンスとは何か?が知りたい。
- サービスエクセレンスを自社の活動に取り組みたい。
- “顧客満足”を超え、“顧客ロイヤルティ”に繋げたい。
- エクセレントサービスによって“優れた顧客体験”や“カスタマーデライト”を生み出したい。
【概論】サービスエクセレンス最前線
~国際標準化と体系化の最新動向~
総括プロジェクト機構 総括寄付講座 特任教授
「顧客体験に注目した各企業の創造的チャレンジ」について考えていただけるように、本講演では、サービスエクセレンスという組織能力と、エクセレントサービスの設計活動、という国際標準化の動向・重要なモデル・概念について紹介します。
【事例】サービスを起点とする独自の価値提供
営業開発部
商品を拡充する過程において、時代によって大きく変化する利用者のニーズや第一線の現場の声と向き合いながら、商品開発とどのように連動してきたかについてご紹介します。併せて、開発されたサービスを「エクセレントサービス設計規格」に照らし合わせ考察します。
また、サービスラインナップのうち「クール宅急便」について、国際標準化を目指してきた理由をご紹介するとともに、その効果とサービスの規格化に関する意義に触れてまいります。
【手法】サービスエクセレンス実践編
~優れたサービスのデザインと効果的な手法の解説
人工物工学研究センター 准教授
3者とフロアによる総合討論(パネル)
総括プロジェクト機構 総括寄付講座 特任教授
その後、以下について総合討論をいたします。
・規格活用の意義(規制、認証のみならず、企業価値向上の指針として活用)
・ビジネスモデルの観点で、UXへの到達を考察する(例:B2B→B2B2C)
・TC312規格開発の最新動向
- サービスエクセレンス達成のための実践事例 ISO/TR 7179(2023年発行予定)
Service excellence — Practices for achieving service excellence
- ISO/TS 23686 : Service excellence – Measuring service excellence performance (2022年発行予定)
- 新規提案プロジェクト(Implementation)
- 新規提案プロジェクト(Maturity level)
・サービスエクセレンス教育プログラムの紹介
経営戦略としての働き方改革の実践 Ⅲ
セッションの趣旨
現在、「働き方改革」は大企業だけではなく、中小企業にとっても重要な経営課題の一つとして認知されています。
働く人々が多様で柔軟な働き方を選択するだけでなく、働き方改革をチャンスととらえ、「経営戦略」としての位置付けから、生産性向上や従業員満足度(ES)向上を実現する環境づくりが求められています。
本セッションでは、生産性向上を超えて、顧客価値創造までつなげていくための考え方と取り組み、そのために不可欠な企業文化・風土の醸成まで議論をしていきます。さらに、withコロナ、Afterコロナの中での働き方改革実践のポイントについてもご紹介します。
こんな方にオススメです!
- ①TQM、品質保証部門のマネージャー層、人事、経営企画部門の方
- ②以下のような、課題をお持ちの方
- 働き方改革を実現したいが、現状は「時短」のみの取り組みにとどまっている。
この状況を変えていきたい。 - 管理部門は、働き方改革の旗を振り始めたが、現場レベルではその実現は難しいと思っている。
- 我が社は、生産部門の生産性は高いと自己評価しているが、ホワイトカラーの生産性向上活動に役立つ考え方と取り組みを知りたい。
- ダイバーシティが実現できる風土づくりをしていきたい。
- 働き方改革を実現したいが、現状は「時短」のみの取り組みにとどまっている。
経営戦略としての働き方改革
~ワーク・エンゲージメントと生産性向上を考える~
取締役・パートナーコンサルタント
パナソニック コネクトにおける
カルチャー&マインド改革の取り組み
執行役員 常務 CHRO
株式会社SoLaboにおける働き方改革の実践
代表取締役
また、『第1回 日本中小企業大賞』働き方改革賞 優秀賞を受賞した背景について、小規模企業における働き方改革の実践という視点から紹介します。
3者とフロアによる総合討論(パネル)
取締役・パートナーコンサルタント
本総合討論では、新しい働き方や組織づくりに焦点をあて、登壇者が直面した困難・壁や、それをいかにして乗り越えたのかといった苦労話、周囲を巻き込むときに工夫したポイントなどを取り上げ、会場の皆様の意見を聞きながらパネルディスカッションを進めてまいります。
机上の空論にとどまらない、血の通った経験談から学んでいただく機会をご提供しようと考えております。ふるってご参加ください。
特別セッション
プロジェクトの制約は何か?
~ 人の仕事の質を向上させる「QM7つの規律」~
アニメーション制作プロデューサー
- プロジェクトの後半になるほど、手戻りとマルチタスクが蔓延し、開発が遅れがちになる
- プロジェクトのQCDS(品質、コスト、納期、スコープ)が担保されないことがある
- 現場でいくら頑張っても、プロジェクトが遅れる
- 的外れなカイゼンが組織にもたらす深刻なダメージ
- プロジェクトの真のボトルネックとは?
- 総工数1万人月を超す大規模プロジェクトにおける、劇的な品質改善成果
- 組織に自律神経ネットワークをインストールし、人の仕事の質を向上させる「QM7つの規律」