「TQM活動・品質マネジメント活動ステージアップガイド」とは?
「TQM活動・品質マネジメント活動ステージアップガイド」とは、TQM活動・品質マネジメント活動について、自社状況の自己診断や、レベルアップのための方策の確認をしていただけるガイドブックです。これまで日科技連に対し、企業の方から「自社のTQM活動・品質マネジメント活動がどのような水準にあるのか、客観的に現状把握をしたい」というご要望をいただくことがありました。従来、そういったご要望に対しては「日本品質奨励賞 自己評価チェックシート」や「企業の品質経営度調査」などの形でお応えしてきました。しかしながら、「現状把握の後に、自社の活動をレベルアップするために、具体的に何をどうすべきなのかを知りたい」という新たなご要望をいただくようになったため、この度、本ガイドを作成することとなりました。
ダウンロードページにて、無料でPDF版ガイドをダウンロードいただけますので、ぜひご活用ください!
ガイドのねらい
本ガイドは、以下のような内容をご紹介することで、企業におけるTQM活動・品質マネジメント活動の導入・推進の支援、活動の更なる活性化をねらいにしています。- TQM活動・品質マネジメント活動の内容を9つのカテゴリ(「トップのリーダーシップ」「改善活動・小集団改善活動の展開」等)に分け、紹介しています。
- TQM活動・品質マネジメント活動の活動状況を、ステージ1~5の5段階で表現しています。
- 「自社が客観的に見てどのようなステージ(レベル)にあるのか」を自己評価シートで診断できるようにしています。
- 自己評価の後、「次のステージへ進むために具体的に何をすべきなのか」が分かるように、アクション項目を明記しています。
ガイドの主な活用対象
本ガイドは、以下のような方々にご活用いただくことを想定しています。- これからTQM活動を始めようとしている企業・組織の方
- ISOを取得した後、より効果的な品質マネジメント活動を模索している企業・組織の
- 自社のTQM活動について現状把握、弱点克服、レベルアップなどを考えている企業・組織の方
- 日本品質奨励賞やデミング賞の受賞の審査に向けた活動を実施している企業・組織の
「ステージアップガイド」と「企業の品質経営度調査」のちがい
企業におけるTQM活動・品質マネジメント活動の状況を把握するものとして、本ガイドの他に「企業の品質経営度調査」があります。●「企業の品質経営度調査」とは?
2004年から、日科技連が日本経済新聞社と共同で実施している調査で、企業における品質経営の実施状況を調査しています。調査対象企業から回答いただいた調査票を集計・分析し、その調査結果は、①日経新聞・日経産業新聞への全体の動向の掲載 ②回答企業に対する個別評価結果(設問ごと・設問カテゴリごとの偏差値)の通知 などの形でフィードバックされています。●「ステージアップガイド」との違い
「ガイド」と「調査」にはそれぞれ以下のような特徴(ちがい)があります。-
■ 企業の品質経営度調査
- 企業活動の広い範囲を対象としている
- 詳細な調査票
(主問62問、副問96問、計158問の調査項目) - 回答企業の全体傾向と自社レベルの比較が可能
- 年1回の調査・分析
-
■ ステージアップガイド
- TQM活動のコア部分を対象としている
- 絞り込んだ設問(計47問の調査項目)
- 自社の現状ステージと同時に、ステージアップのための具体的な方策を知ることができる
- 自己評価方式で、いつでも手軽に実施できる
「自己評価チェックシート」とは?
●『ISO 9001からTQM活動への自己評価シート(2015年版対応)』
QMS活動を実施している企業の皆様へ自己診断のお勧め!
- ISO 9001活動の実力を知り、システムのどこを強化して経営に役立てるかを考える方々のために開発されました。
- 今まで社内で実施してきたQMS活動について「TQM奨励賞の視点から評価するとどうなるか」といった場面にも活用できます。
●『TQM奨励賞自己評価シート』
TQM活動を開始された企業の皆様へ ―自社のTQM活動の現状レベルを知りたくありませんか?
- 「TQMを導入し,今までTQM活動を実施してきたが,その現状レベルを知りたい」、そして「『TQM奨励賞』への挑戦を目指したい」という方々のために開発されました。
- 今まで社内で実施してきたマネジメント活動について「TQMの視点から評価するとどうなるか」といった場面にも活用できます。
- 評価は,TQM奨励賞審査の「活動」と得られた「成果」の二つの要素を基に実施します。
(詳細は「日本品質奨励賞のしおり」参照)
※ 本ステージアップガイドは、ISO9001の導入やTQM・品質管理の推進におけるひとつのモデルを示すものであり、ISOやTQMのレベルの高低等を示すものではありません。