ブックタイトル品質管理シンポジウム第100回記念史

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概要

品質管理シンポジウム第100回記念史

品質管理シンポジウム第100回(50周年)を迎えて一般財団法人日本科学技術連盟理事長佐々木眞一品質管理シンポジウム(QCS)が、第100回(50周年)を迎えるに当たり、ご尽力くださった多くの方々に心からお礼を申し上げますと共に皆様と共に喜びをわかちあいたいと思います。QCSは、1964年に開催された東京オリンピック開催の頃から準備がはじまっており、1965年に第1回を開催しました。以来、時代々々に於ける日本の産業が直面する課題に向け、議論を重ねてまいりました。産・学双方の領域から、卓越した見識・実績をお持ちの方々にご参加いただき、熱心な討議を積み上げてきた結果、その成果は、「品質立国日本」と賞賛された今日を支える一助となってきたものと信じております。今から、65年前に日科技連がデミング博士を招聘した同時は、進駐軍司令部から品質改善を指示されたほどの品質後進国の日本が今日のような姿に至ったことは、当時としては想像もつかなかったことと思います。第1回QCSが開催された50年前から現在まで、日本をとりまく環境も大きく変わってまいりました。高度経済成長からバブル経済にかけての成長路線から、一転した低成長時代への変遷、またその間のグローバル化の進展、技術や製品の高度な進化など、まさに激動の50年だったのではないでしょうか。その間、品質管理はTQMへと姿を変えつつ、企業の成長を下支えしてきた自負がございます。そして、現在、我が国経済は、明暗双方の側面を持っています。決して楽観視できない情勢の中で、日本企業も成長のための戦略を常に模索しています。そのような中で100回という節目を迎えたQCSは、改めて日本企業を支えてきたTQMを再認識するとともに、これからの時代に求められるTQMは何かを謙虚かつ真摯に探っていく必要があります。第100回を記念して制作された、この「記念史」には、これまでのQCSのテーマや歴代の組織委員、賛助会員企業、講演テーマ、講演者などの諸データを掲載していますので、是非ご覧いただきたいと思います。最後に、QCSは主旨にご賛同頂き、ご支援をいただいている賛助会員会社のお力添えの賜物であり、改めて厚く御礼申し上げると共に、組織委員の皆様を始めとする関係各位のご尽力に心より御礼申し上げます。「品質管理の山を高くする」、「常に上流指向」、「品質管理界の動力」というQCSの3つの目的をこれからも実現すべく努めてまいります。4品質管理シンポジウム第100回記念史(50周年)~新たな50年に向けて~