ブックタイトル品質管理シンポジウム第100回記念史

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概要

品質管理シンポジウム第100回記念史

第7章|賛助会員からの今後のQCSへの期待日本の企業が刺激を受け続けるシンポジウム三島食品株式会社代表取締役社長三島豊品質管理シンポジウム100回開催記念及び、創立50周年にあたり心よりお祝い申しあげます。あらためて、その歴史と関係者各位の長年にわたるご尽力に対し敬意を表す次第です。弊社がQCSに参加するようになりましたのは、日本を代表する企業や品質管理に携わる先生方が一堂に集まり、勉強をする場があることを紹介していただいてからです。参加してみると、その時点での新しい考え方、思考、価値観、時には実際に企業の現場で使われているツールなども教示いただき、様々な発見がありました。参加を重ねる内に、課題を抱えている時にはご参加の皆様に相談し、貴重なご意見を伺うことで、厳しい環境を生き抜いていくヒントにもなりました。特にグループ討議においては各社活発な意見交換の場となり、いつも刺激や気づきをいただいております。ここでの話題が弊社での業務改善として展開された事例も多々あり、品質管理に限らず、社員教育、業種間の情報交流など、参加者本人の成長のきっかけになった場でもあります。参加する度に、新しい何かを持って帰ることができる、それが弊社にとってのQCSです。モノづくりを担う一企業として、求められる品質管理の課題や期待は大きくなるばかりですが、謙虚に学ぶ向上心を常に持ち続けたいと願っています。100回という回数はまだまだ通過点ですが、今後も日本の企業が刺激を受け続けるシンポジウムとして貢献いただき、ますますのご発展をお祈り申しあげます。QCSへの今後の期待株式会社竹中工務店取締役社長COO宮下正裕品質管理シンポジウムの創設50周年を心よりお祝い申し上げます。50年前を振り返りますと、わが国は高度経済成長期の真っただ中にあり、1964年の東京オリンピックや新幹線開業に代表されるように、現在の日本がかたちづくられた時代でした。そうした時代に品質管理シンポジウムが始まり、以来、半世紀にわたってここに集った日本を代表する数々の企業の品質経営に対するひたむきな努力の積み重ねが、わが国の経済力を急速に世界水準へと押し上げた原動力となったと考えています。弊社におきましても、経営理念である「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」を使命に、創立から一貫して品質を第一義とする経営を追求し、1979年にデミング賞を、1988年に当時の会長竹中?一がデミング賞本賞を、そして1992年に日本品質管理賞を頂くことができました。建設会社が品質経営を掲げること自体が先駆的であった時代から今に至るまで、社会やお客様との信頼の礎として、弊社の品質経営への想いは変わることがありません。現在、わが国では2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催とその先の未来に向け、「次代の日本」への模索と挑戦が始まっています。かつて先進諸国との競争の中で日本品質が世界を先導してきたように、これからのグローバル社会においても日本が世界を牽引していくため、「次代の日本」をかたちづくり世界に示していく必要があります。そして、これらはわが国企業がこれまで磨いてきた品質経営を更に追求していくことで見えてくるのではないかと考えています。今後も品質管理シンポジウムが日本や世界において品質経営を追求する議論の場となることを期待しております。そのなかで、私たち竹中グループも、最良の作品を世に遺し、まちづくりを通じた「次代の日本」への貢献を果たしていく所存です。57