ブックタイトル品質管理シンポジウム第100回記念史
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品質管理シンポジウム第100回記念史
第5章|歴代組織委員が語るQCSの思い出部と第2購買部があり、両部はいわゆる購買業務を担当しているが、購買管理部は、IE,VE等を含むQCに長けた技術屋を大勢抱えていて仕入れ先でのQC指導を行うとのこと。この話を聴いて、SQCからTQCへの流れを確信するようになった。その後、第8回QCSでは「営業活動と品質管理」の話を聞き、ますます、TQCに傾倒していった。もし、QCSに参加していなかったら、TQCへ目覚めることはなく、統計的手法の虜になっていたかもしれない。第21回QCSでは、念願叶って、招待討論者として呼んでもらえることになり、報告者の話をじっくりと聞き、討論に参加できると喜んだ。しかし、それも最初の2、3回だけ。直ぐにGDのリーダーが、回ってくるようになった。さらに、全体会議での発表をするようにという指示も来た。報告の機会を与えられるのは嬉しかったが、必ずしも自分が関心をもっているテーマとは限らず、与えられた指針に従って、発表をまとめなければならない。結局、招待討論者になってから組織委員を退任するまでの65回の間、計8回の報告を行った。多分、最多報告者の一人ではないかと自負している。QCSでの発表は、恩師の石川先生を初めとした大先生の前で、また、杉本さん(東芝⇒ダイワ精工)、米山さん(コニカ)、角田さん(電電公社)、小田島さん(リコー)、下山田さん(小松製作所)、細谷さん(電電公社⇒コンサルタント)、光藤さん(JUKI)という猛者の前で行うので、入念に準備をして臨んだことを思い出す。発表者の次にやってくる役目が組織委員である。組織委員は、任期が6年で、その間に2回主担当を務めればよいと聞いていたので、大したことはないと思って引き受けたが、前後のテーマとのバランスを考えながらテーマを提案し、そのテーマに相応しい、毛色の違ったスピーカーをお願いするのは容易なことではなかった。毎回の報文集の冒頭に綴じ込んである0回からこれまでのテーマを眺めることにより、QCSの歴史を振り返ってみることが出来る。書記の頃に比べてテーマが長くなっていること、カタカナ・英文字の使用数が増加していることが分かる。下図は、テーマの長さを文節数でデータ化し、プロットしたもので、この傾向がはっきり出ている。このような傾向の背景を考えてみると面白いかも。初期には、模造紙を使っての発表であり、結構長く第35回位まで続き、その後はOHPで第65回位まで続き、今日の液晶プロジェクターに変わった。それから、既に40回位。何が次の機材として現れるのか楽しみだ。最後に、事務局の存在を忘れてはならない。QCSは大変手がかかる行事だ。時には、深夜まで及ぶ。理事長、専務理事が先頭にたってのall JUSEで支えて初めて成り立つ。その意気込み、ノウハウが世代を超えて伝承されて来ている。小涌園ホテルのスタッフとの連携も見事だ。45