ブックタイトル品質管理シンポジウム第100回記念史
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品質管理シンポジウム第100回記念史
第5章|歴代組織委員が語るQCSの思い出よいと思っていたのであるが、あまりデミング賞に話が偏るのはデミング賞に関係の無い参加者には面白くないだろうと思い、前夜の特別講演には前田会長のご紹介で、曽野綾子さんに来ていただいた。曽野さんはQCSの参加者をいつもの講演の相手とは異質の集団だと感じられたようで、百戦練磨の彼女としては大分緊張しておられた。講演前の関係者だけの夕食の席でのお話のほうが面白かった。翌朝の最初の講演はアメリカNIST(米国商務省国立規格技術研究所)のボールドリッジ国家品質賞プログラムディレクターのH.S.ハーツさんにお願いした。筆者はハーツさんとは面識はなかったが、長年筆者とISO/TC176で一緒に仕事をしてきたR. Peachさんからお願いしてもらって、とにかく来てくれることになった。アメリカの東部からはるばるわれわれのためにやって来てくれたことは非常にありがたいことであった。セッションの後で、温泉に入ってゆっくりしていってほしいとお願いしたが、強行軍でこれからすぐに帰らなければならないという。政府のお役人なので講演料はもちろん、お土産類も一切受け取りを拒まれたが、それではあんまりだということで、講演が終わった後、事務局の小大塚さんがハイヤーで箱根のミニツアーにお連れして、箱根寄木細工を記念品として持って帰ってもらった。43