ブックタイトル品質管理シンポジウム第100回記念史
- ページ
- 16/76
このページは 品質管理シンポジウム第100回記念史 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 品質管理シンポジウム第100回記念史 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
品質管理シンポジウム第100回記念史
資料1.第1回品質管理シンポジウムの記録より序日本科学技術連盟第1回「品質管理シンポジウム」報文を上梓して、ご高覧に供しますにあたって、当連盟の事業活動に常々多大のご協賛をいただいております皆様に厚くお礼を申し上げます。第1回シンポジウムは、昭和40年6月25日から27日までの3日間、すでに日科技連「数学計画シンポジウム」会場として、なじみ深い箱根ホテル小涌園で開催いたしました。シンポジウムの企画、運営は組織委員に水野滋、朝香鐵一、石川馨の3先生をお願いして、その労を煩わしました。また参加者は、組織委員および日科技連がお願いした43名の全員招待者のかたがたに限られました。今回の討論の主題は、「品質管理の導入・推進・定着」という一般的なテーマが取り上げられましたが、この問題を解明することで、シンポジウムの今後の動向を明らかにする意を含めました。日科技連が「品質管理シンポジウム」の計画をもちました趣旨は、別にその趣意書に述べておりますが、ご承知のとおり、最近における科学の進歩はまことに急速でありまして、この急激な科学の発展進歩が要求する製品やサービスを生産するには、それに対応して複雑な諸事情をもつ経営面と技術が開発されなければなりません。こうした事情に対して品質管理の考え方、原理、方向を推進し発展させるために、われわれは客観性をもって、品質管理の由来するところ、品質管理が現在いかなるところにあり、将来いかなる方向に発展すべきものであるかということを検討しなければなりません。品質管理の技術的本質が、われわれのシンポジウムの場において徹底的に解析されることによって、存在の理由と必要の理由が明示されるものと期待されるのであります。なお、今秋に迎えるデミング賞創立15周年を記念する行事として、さきに日科技連が提唱しました品質管理国際会議の東京開催案は、不測の事由で中止のやむなきにいたりましたが、その間各方面から寄せられましたご協力がこのシンポジウム開催の動機となりましたことを、ここに深く感謝いたしますとともに、また国際会議提唱の中核者となって、その生命を賭した熱意の故人小柳賢一前専務理事の慰霊の事業となって将来に発展することを願うものであります。第1回シンポジウムは、とくに品質管理の実施・指導面に経験、造詣ある有志のかたがたを招待して行なわれましたが、その結果をここに発表申し上げて皆様のご批評とご忠言を仰ぎたく存じます。近い将来には、参加者門戸を開いて、広く有志のかたがたの討論の場としていただき、「品質管理シンポジウム」の発展が国際的な存在にまで育てられるように念願いたします。昭和40年10月財団法人日本科学技術連盟専務理事高松武彦14品質管理シンポジウム第100回記念史(50周年)~新たな50年に向けて~