品質管理シンポジウム(QCS)について
QCSとは品質管理の山を高くする日科技連の取り組み
QCSは、産業界に広く品質管理に関する今後の方向性を示す事業として、1965年に創設いたしました。以降、年2回(6月、12月)継続して開催し、”日本の品質管理発展の歴史は、QCSにあり”とも言われています。
2015年6月で記念すべき100回を迎え、今後も品質管理の発展を希求した組織的・計画的な場として、産・学・官の協力をいただきながら、本事業の使命を全うして参ります。
これは、品質管理のもつ特質が現代のダイナミックな企業経営の要請にまったく合致したものであることが第一の原因と考えられますが、その特質は必ずしも品質管理の先験的な本質として備えられていたものではなく、いわば実践理念として、これを適用・活用することによって品質管理自身の特質が開発されてきたものであり、また、されていくものでありましょう。
当初の生産部門における統計的手法偏重時代から品質管理が経営に直結して、経営内諸機能のそれぞれの目的と運営が品質を中心に統合し、企業目的に直接貢献しようとする今日の品質管理の実情への推移は、品質管理が実践理念としてこれから実施者、推進者の手によって開発され進歩するものであることを如実に物語っております。
しかしながら生産と経営の手段がますます高度化し、一方品質問題が、企業の製品責任に関連してますます重要な中心課題となりつつある今日の情勢において、品質管理がさらに強くその機能を発揮し、企業にますます多くの裨益をもたらすためには、経営に高度の計画性が要求されると同様に、品質管理の推進にも対応するビジョンが必要であり、そのためにはまた関係する研究者、指導者、実施者の組織的な協力がなければなりません。
日科技連が、品質管理の今後の発展を希求して、組織的・計画的な総合研究の場“品質管理シンポジウム”を定期的に開催いたしますのは、大要上記の趣旨によるものであります。 この事業はわが国の品質管理とともに歩んでまいりました当日科技連のむしろ使命とも考え、提唱・実施するものであります。
本シンポジウムに対し、学界ならびに産業界の有志諸氏が広く参加者源泉に加わり、本シンポジウムの発展を見守られ、国際的な存在に育てられるように惜しみなく忠言と鞭撻を寄せられることを希望してやみません。
一般財団法人 日本科学技術連盟
目的
(1)品質経営を目指した産・学・官共同による経営革新の総合研究(2)あらゆる業種、分野へのTQM、品質管理の普及と次代への指針の創出
(3)あらゆるマネジメントツールとTQMの融合の研究