企業価値向上経営懇話会(旧:品質経営懇話会)

開催実績

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第8回会合

~顧客価値創造活動の取組みをどう展開していくのか?~

1.第8回目の開催

第8回目の会合は、2019年12月5日(木)大磯プリンスホテルにて開催されました。
2019年度報告書発行前の最後の会合であったこともあり、今まで以上に活発な討論が行われました。これも、参加各企業のトップの品質経営に対する問題意識の現れであると感じています。

開催に先立ち、今回から本会の副委員長に就任した山西 健一郎氏 (日本科学技術連盟会長/三菱電機㈱ 特別顧問)から、就任挨拶と会への思いをお話しいただきました。

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2.モノづくりから、コトづくりへ顧客価値創造活動を進めるためのポイントは?

改めて申し上げるまでもなく、戦後、日本の経済発展をけん引してきた、日本の製造業が変革の時を迎えてています。「良いものを作れば売れる」時代はとうの昔に去り、品質とはモノの出来栄えではなく、「顧客のニーズを満たす度合い」といったパラダイムシフトが行われています。これは、「モノづくりからコトづくりへ」という言葉に代表されるように、コト価値に着目する必要を示しています。併せて、社会課題である少子高齢化社会の進展による労働者の減少、ダイバーシティの推進、働き方改革などあらゆる環境が変わってきています。

今回は、このような経営環境の中で「ものづくりで成長を成し遂げてきた企業」が、今後顧客にニーズが変化していく中で、どう対応するのか「顧客価値創造」に焦点を当てて議論いたしました。
議論の中で、浮彫にされた課題としては以下5点です。

1)いかに、製品出荷後のデータを使いこなすか
2)いかに、顧客課題発見力を磨くか
3)いかに、解決策提示リードタイムを短くするか
4)いかに、仮説設計能力を磨くか
5)いかに、自社製品・サービスの価値次元の転換を図るか

3.様々な意見と今後の議論の方向性

佐々木副委員長の進行のもと、メンバーから、様々な自社での取り組みが紹介され、それをもとに意見交換がなされましたが、坂根委員長からは、これからの品質経営への取り組身に必要な、ポイント2点が提示されました。

1)顧客は誰かを改めて定義する
本質的な顧客を見抜くことが大事である。これは、BtoB、BtoC問わず同じである。
2)品質経営の本質は“見える化”である
まだ誰もみえていない、現場を見える化することが肝要である。他社に先駆けて現場を見える化することによって、価値あるデータが導出され、そこから新しいビジネスモデルが見えてくるはずである。

4.次回もより議論を具現化していきます!

前記の通り、今回が2019年度報告書発行に向けて最後の委員会でした。次年度も年3回の会合を予定しており、新たなメンバー企業も参画する予定です。“品質立国ニッポン”復活に向け、今後より一層「これからの品質経営のかたち」を推進するためにトップの視点で必要となることを議論して参ります。
本会は、設立趣旨であるトップの関心事に「品質」が中核となっていくことを目指し引き続き取り組んで参ります。今後も、「品質経営懇話会」からの発信にご注目ください!

また、本会の検討している「これからの品質経営」の実践の場として、「2020年度JUSE-エグゼクティブセミナー」(リンク)の先行申込も開始いたしました。「顧客価値創造」と「組織能力の向上」の両面をトップが修得できる機会であります。申し込みは先着順(10名)となっていますので、お早目お申込みください!
(報告・まとめ:品質経営研修センター 糸柳 寿人)