重大欠陥を効率よく検出するレビュー手法の提案と有効性の実験報告-「レビューの繰り返し」と「振り返り」が生み出す品質効果-
ソフトウェア品質管理研究会 第3分科会「ソフトウェアレビュー」(2012年)
執筆者:
佐々木 明(インテック) 、吉田 憲人(インテック) 、外山 泰久(リンクレア) 、山口 友紀(MHIエアロスペースシステムズ) 、木村 敏康(日立製作所) 、豊泉 大介(ベックマンコールター)アドバイザ:
森崎 修司(静岡大学)
本研究は継続的にレビューする手法ContinuousReviwについて記すものである。レビュー品質の向上を目指すうえで、「短時間、レビューアのばらつき」の問題は大きい。CR法はプロセスを持つレビュー法であるが、参加者自身がレビューの目的とルールを定め、振り返りを行い、新たなレビュー観点やルールの変更を検討する。特にレビュー期間が限られているプロジェクトの品質担当者にご一読いただきたい。
概要:
ソフトウェア開発工程においてレビューを行うことは品質向上のために必要不可欠であるが、実際には開発予算、納期等の制約で、レビュー工数/回数は縮小傾向にある。またその限られた工数で行ったレビューにおいても納得のいく欠陥の検出に至らないケースが存在する。そこで我々は、限られた工数でより効果的に重大欠陥を検出できるレビュー手法を検討した。研究の結果、「継続的に複数回」かつ「目標とする欠陥のレビュー観点を変えながら」実施する手法(本稿ではCR:ContinuousReviewと呼ぶ)が、レビュー工数(コスト)面においても重大欠陥の検出においても効果があると考えた。狙いを定めず完成直前に1回だけ実施するレビューと、CRとの比較実験を行い、欠陥の検出に対してCRの方が定量的/定性的においても効果があることがわかった。
本稿では、CRの紹介と、その実験結果と評価及び今後の課題について報告する。